スピーカグリル金型の放電加工2

こんにちは有限会社松研です。

 

今回もスピーカーグリルの金型加工についてのお話。

25年ほど前のこと。自動車の内装部品を手掛けられてるプラスチック成形の会社様にスピーカグリルの金型を依頼されました。

世間的にもあまり実績もなく、試行錯誤に金型製作が進められていた…私はなんとなく記憶にあるぐらい…

フロッピーディスクの時代ですよ、

データを紙テープでNCの機械に読み込ませていた頃ですよ…

今のような綺麗な3Ｄデータを貰えるはずもなく、ワイヤーフレームに板裏基準とかで面を張り付けてた時代。

当然、サイコウッドでモデル承認、電極承認とか。

 

出来上がった金型も不具合が多く、トライ&エラーの繰り返し？と言ったら聞こえはいいですが

量産に繋げるために散々手が掛かりましたね。

そこで相談したのが、今はなき通気性のある焼結合金を生産している会社様です。

その材料を使えば、スピーカグリルの金型におけるいろいろな問題点を解決できるということで

協力して（ここでも苦労してますが）数こなして漸く真面に提供できる金型へと繋がりました。

 

次回は、量産上の問題点の話などしたいと思います。